水素水の効果は期待的な側面が強い

「水素水」というワードが巷で話題ですが、その効能を巡っては諸説あり、様々な議論がなされています。

 

一つありがちな誤解なのは、そもそも水(H20)に水素(H)が含まれているのだから、普通の水と変わりないのではないかという考えです。

 

現在市販されている水素水の類は、純水に水素ガス(H2)を溶かしたもの、または純粋でない水道水を電気分解することによって生成されたものです。

 

なので、水素水の効能に対する議論に関しては、「水素ガスを溶かした水」「電気分解された水」の効能についてそれぞれ考える必要があります。

 

このどちらにも言えることといえば、市販されている水素水に対して臨床試験によって明確な健康効果が発揮された事実はないということです。つまり、巷で先行しているような美肌効果や免疫活性化の効果については、完全に眉唾であるということです。

 

水を電気分解して健康効果を得るという分野については、アルカリ性電解水という先行例があります。これは、アルカリ性になった水を飲用することによって、胃腸環境の改善が確認されるという例です。このアルカリ性電解水の精製のプロセスの中で、その水素濃度に関連する研究も現在行われておりますが、実証的、臨床的な成果は現時点で発表されていません。

 

まとめると、現在市販されている「水素水」と言われているものに関して、飲用する部分における具体的な効能は何一つ証明されていません。一部、医療用に活用される(血液透析など)水素水に対しては、その効能が実証的な研究によって証明されている部分もあります。

 

 

しかし、飲用水素水の効能が全く無いというわけではありません。現時点では予備研究的な段階ではありますが、複数の研究者や専門医がその成果を発表しています。気をつけてほしいのは、これはあくまで研究者や専門医が精製した実験用の水素水であって、現在市販されているものではないということですね。

 

もちろん、現在市販されている水素水を飲用することのデメリットというものも証明されていない訳ですが、あくまで現状としては、効果があるかもしれない――という期待的な側面が強いように思います。